設計

■大切にしたこと

大切にしたのは、「関係の質の向上」。
組織では、良い結果を出すために、組織の「構成員の行動の質」が重要。 それを高めるために、「構成員の思考の質」を高める。そのためには、構成員同士の関係の質を高めることが大切。 例えば、上司と部下の関係が悪いと、素晴らしい発想やマニュアルも生きてこない。逆に、関係が良いと、良い雰囲気が生まれ、実行力も高まっていく。
自治体においても同様。立場・世代を超えた多様な人が集まり、関係の質を高めていくことを、とても大切にした。

■対話のデザインと手法

「関係性の質を高める」ために、対話のデザインを設計した。
対話の4段階のうち「生成的ダイアログ」の状態を作ることを目指した。

ワールドカフェ

「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を行い、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような空間でこそ共創される」という考えに基づき、議論を発展させていく手法です。
米国の企業やNPOで戦略的ダイアログの推進やコミュニティの構築の支援を行う専門家により開発されました。
現在ワールドカフェの考え方や方法論は世界中に普及し、ビジネスはもちろん、NPO や市民活動、政治、教育、様々な分野で活用が進んでいます。

【進め方】

【カフェエチケット】

  • 問いに意識を集中して話し合いましょう。
  • あなたの考えを積極的に話しましょう。
  • 話は短く、簡潔にお願いします。
  • 相手の話に耳を傾けましょう。
  • さまざまなアイディアの関係を考え、アイディアをつなぎ合わせてみましょう。
  • 遊び心で、いたずら描きをしたり、絵を描いたりしましょう。
オープンスペーステクノロジー(OST)

H. H.オーエン・アンド・カンパニーのハリソン・オーエン氏により開発され、提唱された集団での対話手法。参加メンバーの自発性を喚起し、主体的な発案、対話を創出するために設計されています。


【進め方】

  • ワークショップのメンバー全員で問題意識を共有。
  • 各メンバーがプロジェクトのアイディアを発表。
  • 各メンバーは他のメンバーのプロジェクトも含め、自分が取り組みたいプロジェクトを選びエントリーする。
  • プロジェクトごとに分科会を実施し、プロジェクトの内容や今後のスケジュールを話し合う。
  • ワークショップ終了後、各メンバーがプロジェクトを実施していく。

<参考>
イマジン・ヨコハマ研究所分科会A−イマジン・ヨコハマとは何だったのか〜企画者の視点で考える(平成22年9月29日開催)


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■研究アーカイブ <目次>
【テーマ1】イマジン・ヨコハマとはなんだったのか

  1. 概要
  2. 設計
  3. 生まれたもの