イマジン・ヨコハマとは何だったのかを探求する・その2(市民ボランティア)

いよいよ12月も目前。
研究所の探求も深まります。
今日は前回の続きで、テーマは、
「イマジン・ヨコハマとは何だったのかを探求する・その2(市民ボランティア)」。

市民ボランティアの視点から、

  • 企画(意図)…期待した効果/やろうとしたこと、工夫
  • 実施…実際にやったこと/できなかったこと
  • 効果…意図に対してどうだったか/意図しないけど起こったこと
  • 振り返り…よかったこと/改善点
  • 今後どのようなところに生かせそうか

を深めていきました。


■企画(意図)
<期待した効果>

  • ワールドカフェを学ぶ。
  • 作る側になる=出張ワークショップなどを自分で主催する。
  • 横浜の土地を知る、人を知る。いろいろなものと出会う。
  • 友達を作る。
  • 「ハマっ子」になる。(横浜のブランドが高いと嬉しい。)
  • 開港150周年のイベントに色々と関わりたい。市民としての実感を得たい。
  • ブランドができる過程を見たい。ブランド構築に市民が携われるというのが面白いと思った。
  • 自分の想いが「ブランド」になるということが面白いと思った。
  • 自分の働くまちを知りたかった、まちと接点を持ちたかった。
  • 「市民参加型」でどんなエネルギーが生まれるのかを体験する。

<やろうとしたこと>

  • ボランティアとして参加。
  • 出張ワークショップをやろうと思った。
  • ワールドカフェに参加して人と知り合おうと思った。人脈を広げようと思った。
  • この場を使って何か新しいプロジェクトをやろうと思った。
  • 横浜を研究。


■実施
<実際にやったこと>

  • 対話の場づくり…ワールドカフェ、つながりインタビュー、イメージコレクターズ等
  • 飲み会を開催した
  • メーリングリストを作った(30名くらいが参加)
  • プロジェクトを立ち上げた

<できなかったこと>

  • ブランド構築にあたっての設計の意図を聞きたかったが聞けなかった
  • 集約ワークショップに参加できなかった(参加の機会がなかった)
  • 出張ワークショップのチーム同士の意見交換会
  • 出張ワークショップへの参加(初参加が終盤だったので早く知っていれば…)(直前に知り日程が合わなかった)
  • 他のボランティア、他のチームとのつながりがなかなか作れなかった。
  • ブランドが出来上がる過程が見られなかった。自分たちの活動がどう生かされたかがわからなかった。
  • 活動を広げられなかった。自分の知り合い(知人・職場)を巻き込めなかった。
  • 横浜の土地や人を知ることはできたが、継続して深めていくことができなかった。
  • 自分で何か作っているのではなく、与えられた中で意見を言っていたような感覚があった。自由なカンジよりも、義務的な、追われている感覚。3月日産OSTで選べる自由さを感じた。自分でやっている、という感覚が生まれた。


■効果
<意図したこと>

  • ワールドカフェを体験できた。スキルそのものより実践した「経験」。参加者の言葉から気づきがあったり。貴重なものだった。
  • 出張ワークショップを複数回開催したが毎回改善点が見つかった。
  • 市民の声を集めてブランドを作ることの意味、意図が、イマジン・ヨコハマ研究所分科会Aを通じて初めて理解できた。自分はブランドづくりに携わっていたのだと、すとんと腑に落ちた。
  • 大手企業の先鋭チームや有識者会議がある中で、最初は、市民参加といってもできレースなのかと思っていたが、そうでなかったと今ならばわかる。
  • 本当の横浜市民になれた。アイデンティティの確立。

<意図しなかったこと>

  • 人とのつながりこそが「ブランド」なのだと知った。
  • 出張ワークショップを8回もできた!
  • 漠然としたところから何かが形作られてできていく経験ができた。
  • 成功体験も失敗体験もできた。
  • 横浜を(地理的にも文化的にも)再発見できた。
  • このような行動が生まれ、今も継続している。新しく自分たちで作り始めた。


■振り返り
<よかったこと>

  • 「対話」が多かった。つながりが広がった。
  • ワールドカフェを通じて人とのつながりをどうやって作ればいいのか、どうしたらうまくつながりを作れるのかを考えることができた。(問いの設計など)
  • 自分のために、自分のやりたいことができた。自分で決めることができた。
  • 純粋に、楽しい、面白いを、打算なく追及できた。
  • 学んでいるという意識をせずに、学んでいる。
  • 否定をしないで、結論を強要されずに、「対話」ができた。聞くこと、つながりを作ることができた。聞く習慣がついた。
  • 「議論」ではなく「対話」。これはできない、ではなく、これができる、あれができる、今回はこれをやろう!という提案。
  • お互い違いを認めて、その上で違う意見を言える。肯定がつながっていくカンジ。

<改善点>

  • 自分の意見を主張しつづける人、しゃべりっぱなしの人の意見もうまくとりいれつつ場をコーディネートすることは難しかった。
  • 口コミでもっと活動を広げられればよかった。
  • もっと時間をかけたかった。
  • 事務局任せなところがあった。自分たちが主体的に動けば、もっとできたことがあったかも、と、今なら思う。


■展望

  • 他都市で開催!
  • 他地域とのつながりを作りたい。横にはみ出していくカンジ。粘菌のように。アメーバのように。
  • まずは、横浜市内に染み込ませていく。中で熟成させる。中で盛り上げていく!


■次回のMTG
○日時:平成22年12月9日(木)19時〜
○内容:

  1. 研究のまとめ〜目次作成
  2. まとめ方(媒体、手法等)
  3. 一人ひとりの小さな物語のアーカイブの仕方について 等


■日時:平成22年11月29日(月)19時〜22時
■場所:BankART NYKカフェ
■内容:イマジン・ヨコハマとは何だったのかを探求する・その2(市民ボランティア)
■参加者:5名